群馬県高崎市にある群馬県立日本絹の里で2025年5日18日(日)まで
開催されていた「バブル期の打掛と着物ドレス・若槻せつ子コレクション」を
見に群馬県へ行ってきました。(既に展示は終了しています。)
バブル期の打掛なんて素人が見ても絶対すごいから見に行こうと決めていました。

展示内容としては白無垢に打掛、着物ドレスが展示されていて振袖で見かける束熨斗の
文様も打掛では刺繍で表現されていたり、富士山と三保の松原のユニークな色打掛があったり
着物ドレスも素材の生地「カネボウ京の四季」を活かして作れていたり非常に豪華で
見応えのある内容でした!
また、群馬県立日本の里様が所有の打掛の試着コーナーがありました。
さすがに試着はしてませんが触っても良いとの事だったので触らせてもらいました。
刺繍の感触や金糸を使っている打掛との重さが比較出来たり貴重な体験が出来ました!
群馬県立日本絹の里の紹介
群馬県立日本絹の里は群馬県高崎市にあります。
住所こそ群馬県高崎市ですが前橋の方が近いです。
私は車で行ったので関越道前橋インターで高速を降り下道で向かいました。
公共交通機関の場合は前橋駅よりバスで30分ほどかかります。

- 住所:群馬県高崎市金古町888-1
- 営業時間:9:30~17:00
- 定休日:火曜日
- 入場料(通常時):大人200円、大学生・高校生100円、中学生以下等無料
- 入場料(企画展示):大人400円、大学生・高校生250円、中学生以下等無料
- 館内撮影:撮影可能(フラッシュ発光は禁止・一部展示の撮影禁止)
- ホームページ:群馬県立日本絹の里
外観は古風な日本の建物という雰囲気ですが中はとても綺麗でした!
常設展示として、絹織物の原料となる蚕の養蚕から絹の着物になるまでの
解説コーナーがあり、ミュージアムショップという感じです。
映像解説(撮影等禁止)に養蚕農家の1年があり、春から秋まで3回出荷があり
真冬以外忙しいというのが勉強になりました。
県立の施設だからかは分かりませんが意外とお得な値段で販売されている小物もあり
ミュージアムショップと併設のカフェはガラス張りで桑畑を見ながら一息つけますので
ぜひ立ち寄ってみて下さい!!
「バブル期の打掛と着物ドレス・若槻せつ子コレクション」
バブル期の打掛と着物ドレス・若槻せつ子コレクション編です。
常設展示コーナーを抜けると岩槻せつ子様のプロフィール、山口百恵様が結婚式で
着たのと同じデザインの打掛と留袖から作られた着物ドレスが展示されていました。
撮影し過ぎたので、着物ドレスと打掛で分けました!
皆様もお気に入りを見つけて下さいませ!!


入り口に展示してあった留袖から作られた岩槻せつ子様のオリジナルブランドのローブドキモノ
着物ドレス「王朝絵巻の黒留袖ドレス(ミディワンピース)」と山口百恵様が結婚式で着たのと同じ
デザインの打掛「五色老松飛翔鶴文」です。
入口から素敵な展示で刺繍とかに釘付けになり、進めなくなりますw


着物ドレス
白無垢から作られた着物ドレス「白無垢金糸(しろむくきんし)マーガレットセパレートドレス」
上はシンプルなのに下は豪華でメリハリが素敵で、シルエットが美しいです。
後ろも帯結びっぽいボリューム感が打掛っぽくて好きです。




着物ドレス「金彩工芸ビスチェとピンクフリルのセパレートドレス」
上のビスチェ部分が豪華で上下が打掛の裾のふきのように少し厚めになっているのが素敵で
下のスカート部分?はボリュームあるのにピンクでまとまっていて美しいです。




着物ドレス「ジュエリー刺繍孔雀柄ゴールドAラインドレス」
元々の打掛が金だったらしく、パッと見は打掛のイメージが無い着物ドレスだなと思いました。
これだけの量の金刺繍が刺繍が施されている元々の打掛もすごいと思いました。
他の着物ドレスもそうですが素人が見ても素敵なデザインだと感じました。




着物ドレス「金裾紺地桜マーメイドドレス」
カネボウってあの化粧品の?と言う疑問から元々は繊維業だったと知り勉強になった着物ドレスです。服作り分からないですが、この着物ドレスはラインがすごい綺麗で打掛だった時の「カネボウ京の四季」も活かしてあるのが素敵でした。
個人的には濃紺と金の配色も非常に好みでした!




着物ドレス「孔雀扇面柄赤セパレートドレス」
シンプルに上が黒で胸辺りに孔雀刺繍がアクセントになっているのが素敵です。
下のスカート部分は非常に豪華ですが黒メインなので落ち着いたドレスだと思いました。




打掛
先に白無垢を2点紹介します。
白無垢「汕頭刺繍白無垢鳳凰流水に花(すわとうししゅうしろむくほうおうりゅうすいにはな)」
白無垢って織り方で刺繍が少ないのかな?
総刺繍の白無垢です。めちゃくちゃ手間と暇がかかってると思います。



白無垢「汕頭刺繍白無垢松に鶴(すわとうししゅうしろむくまつにつる)」
こちらも刺繍ですが語彙力無くてどう伝えれば良いか断念。



打掛「引箔吉祥翔鶴模様(ひきはくきっしょうしょうかくもよう)」
普通に鶴では無く、折り紙で折られた鶴なのがユニークな打掛です!
千羽鶴で様々な色を使用した刺繍なのがすごいです。


打掛「白地金彩ヱ霞観世水金駒刺繍光琳松模様(しろじきんさいえかすみかんぜみずきんこまししゅうこうりんまつもよう)」
パッと見は金彩が目を惹きますが清楚な打掛です。
改めて画像を見返してると技の細かさに感動します!



打掛「市松引箔に梅と乱菊花車模様(いちまつひきはくにうめとらんぎくはなぐるまもよう)」
地紋が市松模様の打掛って珍しい気がしたので撮影しました。
打掛の刺繍の肉厚感が圧倒的です!





打掛「扇面富嶽三十六景(しろじきんくもどりせんめんふがくさんじゅうろっけい)に三保の松原模様(みほのまつばらもよう)」
打掛に富嶽三十六景と三保の松原を選ぶのがユニークな点が気に入りました。でも模様全体が縁起が良い構成で素敵です。








打掛「緋色引箔切嵌束ね熨斗模様(ひいろひきはくきりはめたばねのしもよう)」
打掛では無い振袖でも定番?の束ね熨斗模様も刺繍だと立体感があり、束ね熨斗の中にも細かな刺繍が施された豪華さが見てて感動します!




打掛「白銀引箔束熨斗アップリケ模様(はくぎんひきはくたばねのしあっぷりけもよう)」
この打掛も振袖でも定番の?束ね熨斗文様ですが刺繍の為、豪華さが違います。地色が艶っぽくて全体の色は控えめなのにじっくり見てしまいました。





打掛「赤地瑞鶴金駒刺繍に雛地檜扇アップリケ模様(あかじずいかくきんこまししゅうにひなじひおうぎあっぷりけもよう)」
赤色、白色、金色の組み合わせが素敵で背中のデーンとした鶴の刺繍が豪華です。
赤地の打掛って素敵です。




打掛「白地緑ぼかし染めに金駒刺繍赤檜扇模様(しろじみどりぼかしぞめにきんこまししゅうあかひおうぎもよう)」
昭和30年代の打掛がこれだけ綺麗に残っていて感動しました!
ヴィンテージ打掛となるようです。
明るい緑色ってあまり見かけないので珍しい気がします。
どの打掛もそうですが刺繍が本当に繊細です。




打掛「赤金通地に金彩金雲紅白梅金鶏模様(あかきんとおしじにきんさいきんうんこうはくばいきんけいもよう)」
これぞ豪華打掛と言うすごさでした!今だと金箔をこんなにふんだんに使ってるといくらだろうとか無粋な事を思ってしまいましたw




打掛「茶色地引箔紅葉飛翔鶴に野鳥模様(ちゃいろじひきはくもみじひしょうかくにやちょうもよう)」
こちらの打掛も非常に豪華で見応えしかないです!
箔で格子が作られていて、展示されているだけでも存在感がありました。鶴の刺繍も羽部分は若干色が違っていたり、右袖の紅葉も葉の1枚1枚が繊細で途方もない時間がかかったんだろうなと思いました。








打掛「黒地松竹梅飛翔鶴青海波模様(くろじしょうちくばいひしょうかくせいがいはもよう)」
上2枚続いてこの打掛も立派な芸術品です! 松竹梅で振袖にもあるデザインですが地色の黒色がアクセントに見えるほど全体に装飾が施されていて間近で見ると本当に感動しました!






打掛試着コーナー
群馬県立日本絹の里所有の打掛の試着コーナーもあり、触らせてもらうと赤は金糸使ってるので重く白は刺繍なので赤よりは軽いと言うのが勉強になりました。
さすがに試着はしてませんw








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