~職人探訪~十日町きものGOTTAKU いつ和様

~職人探訪~十日町きものGOTTAKUの1社目です。

・見学企業:株式会社いつ和様
・見学内容:メンテナンスと着物を作る工程を見学、体験しました。
メンテナンスの工程も非常に勉強になったので、ぜひご覧下さい。

メンテナンス

画像1枚目:丸洗いの説明で、溶剤を使用すると何故着物が縮まないかトイレットペーパーを水・溶剤それぞれに浸した実験の様子です。
水の方は形が崩れ、溶剤の方は形がそのまま残っていたのが印象的でした。

画像2枚目:アイロンかけの様子です。

画像3枚目:振袖の染め直し?か何かで再び反物に戻した状態の画像です。
洋服と違い襟等も含め1枚の反物に戻るのが面白かったです。

画像4枚目:3枚目と同様着物を反物に戻した時の画像です。
襟等も見事に反物に戻っていて感動しました!
逆に振袖の袖丸部分はどうなっているのか新たな疑問も湧きましたw

画像5枚目:振袖の染め直し?の比較画像です。
右側が元々の状態で、左側が新しく柄や金彩等を追加し、イメージを一新した状態です。小物等だけでなく着物自体を染め直し等で別物に変身出来ますという実演でした。

画像6枚目:5枚目と同様、染め直し等で小紋へリニューアルした着物の画像です。

画像7枚目:染み抜きの実演です。一つ一つ手作業で染みを取っていて非常に繊細な作業でした。
早めに対処した方が良いこと、水性・油性等染みを落とす順番があり食べた料理等の原因が明確な方が作業をしやすいことを知り勉強になりました。
薬品により脱色したらどうなるのか気になってましたが、着物の色を調合し入れ直すそうです。

メンテナンスは見る機会が無く、見入ってしまいました。

製造工程

ここからは製造工程の見学です。

画像1枚目:インクジェットプリンターで印刷する様子。インクジェットで印刷と簡単に言っても、この後蒸しをして染料を定着させる工程があり金彩等は手仕事だったりで洋服と違い大量に売れる物ではなく染料や機械のメンテナンス代等も含めると実は手間もお金も掛かり安易に安くなる訳ではない事が勉強になりました。
特に染料は1色で2ケタ万円プリンターのメンテナンスには年間3ケタ万円のコストが掛るそうです。
それでもインクジェット=低品質と言って良いのか考えさせられる工程でした。

画像2枚目:色が染まって欲しく無い場所に「ふせ糊」をしている様子です。

画像3枚目:2枚目の「ふせ糊」をした後の生地です。これで生地に色が入らないそうなので凄いです。
また、「ふせ糊」自体が模様に見えますw

画像4枚目:型紙を使用し生地を染めていく
刷りずり染の様子です。
型染めも型紙を100枚単位で使用していくので非常に大変な作業です。

画像5枚目:金彩をする箇所のフィルムを切り取る様子です。
下の生地を切らないよう力加減が必要で万が一修正出来ない傷となった場合、商品に出来ないそうです。

画像6枚目:金箔を乗せている様子です。この後加工することで剝がれないそうです。また、筒から押し出す目の大きさにより箔自体も小~大と変える事が出来るようです。

画像7・8枚目:金彩を実際に体験させてもらいました。簡単そうに見えて細かい部分には金が乗っていなかったり力が必要だったりと難しい作業です。
金彩フィルムを剥がす際はあちこちで歓声が上がってましたw

これが

こうなります!

画像8枚目:2枚目の「ふせ糊」を体験した様子。チューブから出すのに苦労し、この量では全然足りず熱を加えたら全部無くなってしまうため、かなり厚く塗る必要があり、手作業では非常に気が遠くなる工程です。
そして普段は経費節減を意識させられている会社員は貧乏性でどうしても少な目に塗ってしまいましたw

おまけ:こちらも頂いた金彩体験の生地です。

いつ和様有難うございました!

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